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ミネット
「何してるの?」
大きな木の横を通り過ぎたとき、不意に頭上から声がした。
ミネット
「もしかして、何か困ってる?」
上を見ると、木の幹に優雅に腰かけた男の人が私を見ていた。
ミネット
「君、可愛いね。どこから来たの? 年は?」
愛日梨
「あの……」
ミネット
「ああ、もしかして君が新しい『アリス』?」
緑色の瞳が興味をたたえて光る。
ミネット
「僕はミネット。チェシャ猫だよ。よろしくね、アリス」