ミアーシュ
「僕は、カナリアなんだ。長生きできる人間とは、違うんだよ」

儚く微笑むミアーシュが消えてしまいそうに思えて、
私はとっさに彼の身体に腕を回した。

どこにも行かないで欲しい。

そういうように、ぎゅっと彼にしがみつく。

ユーリア
「ミアーシュ……。ごめんなさい、私――」
ミアーシュ
「ユーリ……」

名前を呼んで、ミアーシュは私の手に
そっと手を重ねた。

大丈夫。そういうように、優しく撫でてくれる。

ミアーシュ
「僕こそ、突然こんなこと言ってごめん」