聖夜・オディロ・柚木永
「お忘れですか?
私は貴方を癒す存在だという事を」

(……忘れてない。
忘れたことなんて1度も……)

聖夜・オディロ・柚木永
「私が貴方の異変について、
わからないとでもお思いですか?」
逸色 珠沙
「私はどこもおかしくなんて――っ」

さらに強く抱きしめられ、言葉が途切れる。

聖夜・オディロ・柚木永
「私が貴方をお救いいたします。
ですから、私に任せなさい」

(救う……)

以前にもあった
聖夜さんによる救済。

彼は何度も
私を救ってくれようとした――

(また、甘えてもいいのかな……)