ぎゅっと彼の腕を掴めば、
涙と感情がさらに溢れ出してくる。
心が壊れていく音が
聞こえるほどに情緒不安定で……
それを抑えられていたと思っていた。
(でも、魅ナミくんには
お見通しだったんだ……)
魅ナミ
「オマエの魂が不安定になって
例えば悪霊化しても、
オレは別にって感じなんだよね」
魅ナミ
「どんな状態になっても
オマエには変わりないから
これまで通り愛しちゃうし」
魅ナミ
「でも、隠し事されてんのだけは腹が立つ。
だからこれはオレを騙してた罰」
魅ナミ
「……大切なヤツらが苦しむ姿、
その恐怖をたっぷり味わえ。バカ女」