秋月 香羊
「ふっ、冗談。
珠沙がいてくれたら心強いよ」

そう言い直してから、
彼は握っている手を持ち上げ、
自身の口元にあてて――

触れられてる箇所から
彼の気持ちが伝わってくるよう。

(私の気持ちも、伝わってるといいな)

香羊さんが大事で、
彼のためならどんな時でも力になりたい。

秋月 香羊
「アンタには、いつもこうなっちゃうな」
逸色 珠沙
「どういう意味ですか?」
秋月 香羊
「珠沙に頼ってばっかで
甘えちゃう」