【狐春 冬ノ章~2人の夢の思い出~】
逸色 珠沙
「いつの日か、お互いの家族から
2人の関係が祝福されますように」
狐春さんは柔らかく微笑むと
小さく頷いてくれる。
狐春
「絶対に叶えようぜ」
逸色 珠沙
「はい。
叶ったら、今日みたいにお祝いしましょうね」
狐春
「今日みたいにって……
ささやかすぎねえか?
コンビニのケーキ1個だぞ」
逸色 珠沙
「私は、このケーキがいいんです」
狐春
「お前、いつもプリン派じゃねえか」
逸色 珠沙
「今日、好きになったんです!」