(やめて。そんなに見ないで)

逸色 珠沙
「紅華さん、気にしすぎですよ」

(私に構わないで)

(ううん、やだ。
やっぱり、気付いてほしい)

(でも――)

逸色 珠沙
「私なら大丈夫です」

(わからない。
自分の気持ちが……)

――苦しい……辛い……

逸色 珠沙
「そんなに心配しないでください」

――紅華さん、

助けテ――

天堂 紅華
「俺を、バカにするなよ――」