こっくりさん
「それから指を離せば、こっくりさんが憑く――それを知らなかったのか?」
こっくりさん
「まったく、面倒なことをしてくれた……。まあいい。小娘、名を何という」
逸色 珠沙
「ぁ……」
声がうまく出てこない。
こっくりさん
「さっさと名乗れ。人間如きが俺を待たせるんじゃねえ」