2014年2月12日
曹操軍「恋愛観について話してみよう」
CATEGORY|三国広報部
- 突撃! あなたの恋愛観は!?
- …………
- ……どうしたんだ張遼? いつもと様子が随分違うが……
- はい。郭嘉殿からこうするよう言われましたので
- 郭嘉だと……? 悪い予感しかしない
- 郭嘉はいったい何を?
- はい。お二人の恋愛観について聞いてくるようにと
- 恋愛観?
- あいつはいったい何を考えているんだ!
- そういうわけですので、恋愛観について教えて頂けますでしょうか?
夏侯惇殿
- なっ! お、俺か!?
- はい。恋愛観というのは女性の好みのことなど、だそうです。
夏侯惇殿はどういった女性がお好きなのですか?
- ど、どういった女性が……す、好き!?
- はい
- そ、それは……
- それは?
- ……って、なんで俺が馬鹿正直に郭嘉の質問に答えなければならないんだ!!
- くっ! あいつのことだ! きっとどこかからこの様子を見ているはず!
そしてせせら笑っているはず!!
- くそぉ! 郭嘉ぁ! 出て来ぉーい!!
- はぁーい!
- くっ! やはり陰から見ていたか!
しかも悪びれもせず堂々と出てくるとは!
- いやぁ流石だね、夏侯惇。郭嘉のことをよくわかってるじゃないか
- 学習能力ってやつですね。
今まで散々夏侯惇さんを弄ってきた甲斐がありました
- コラ、郭嘉! 兄者を馬鹿にするな!
- おや、賈栩殿に夏侯淵殿までお揃いですか
- お前たちはいったい何をしているのだ……?
- はい。先ほど張遼が言ったとおりお二人の恋愛観について聞いてみたいなーと。
そして女嫌いの夏侯惇さんが、慌てふためく様を見てみたいなーと
- 貴様ぁ!!
- 郭嘉! 兄者を愚弄するな!
- えー、夏侯淵さんだって見たいって言ってたじゃないですか。
だから一緒に物陰から見てたんでしょ?
- 夏侯淵……?
- なっ! ち、違うぞ兄者! オレはただ純粋に興味があったんだ!
その、兄者がどういう女が好きかって
- そうですよ。あくまで僕たちの純粋な好奇心ですよ
- うーん、郭嘉ほど純粋という言葉が似合わない者もいないね
- 賈栩さんに言われたくないでーす
- とにかく、僕たち今や中原を制した天下の曹操軍ですよ。
その君主や武将ともなれば、恋愛観も凡庸じゃないはずです。
みんな聞きたいと思ってますよ
- そうだ兄者。兄者だって曹操様の恋愛観を聞いてみたいだろ?
- 曹操様の? それは確かにそうだが……
- じゃあまずはやっぱり僕らの君主、曹操様から回答して頂きましょう!
- 私か?
- はい
- あ、曹操様。女嫌いの夏侯惇さんでも聞ける内容でお願いしますよ。
あまり過激なことは言わないで下さいね
- くっ……!
- では、曹操様お願いします!
恋愛観について語っちゃって下さい!
- いいだろう
- 私の恋愛観、それはずばり×××××××××だ!
×××だから、××××××××である。しかも×××××。
すなわち×××××で、××××××××××ということだ
- 曹操様! 過激すぎます!
- !! …………(絶句)
- 兄者、さすが曹操様だな!
- 曹操殿はいったい何を言っているのでしょうか?
- うーん。夏侯惇には刺激が強すぎるかな
- もう、曹操様ダメですってば!
夏侯惇さん白目剥きそうになってますよ。いったん中止です
- …………
- じゃあやっぱり夏侯惇の恋愛観について聞くかい?
- そ、曹操様……、馬鹿な……
- うーん。ちょっとさっきの曹操様の回答が衝撃的すぎたみたいですね。
しばらく使い物にならないでしょう
- 兄者ぁ……
- じゃあここは張遼に聞いてみましょう!
あの倒錯的女武将・呂布に仕えてたんですからね。
これは期待できますよ
- 私ですか?
- そう。恋愛観について語っちゃってよ。好みの女性とかさ
- 好みの女性というのは好ましく思っている女性のことでしょうか?
それであれば、関羽さんです
- 何……?
- なんだと
- ほぉ、あの十三支のお嬢さんかい?
- てかそれってもう恋愛観の話じゃなくてただの好きな人じゃん。
好みの話を聞いてるんだよ
- 難しいですね。好み、ですか。
では、関羽さんの様な女性がいいです
- 十三支の女の様な女ぁ?
- はい。関羽さんの様に心優しく関羽さんの様に温かな……関羽さんがいいです
- って、結局関羽って特定してんじゃん!
もう言ってること無茶苦茶だよ
- 申し訳ありません。
ですが、いかに関羽さんに似た女性といえど関羽さんでなければ意味がありません
- 私には関羽さん以外考えられませんので
- なっ!
- 言ってくれるな
- だが、それは私とて同じこと。
あの娘には、どんなことでも受け止め包み込もうとする慈悲深いところがある
- いかに自分を犠牲にしようとも、相手のことを思いやり心を砕く情の深さがな
- あの娘ならば、私のこの決して癒えぬ痛みをも包容してくれるのでは
と思えてならない……
- 曹操様……
- じゃあこの流れで次、夏侯惇さんいってみましょう!
- なっ! あの女についてか!?
- もう面倒くさいから早くして下さい
- 面倒くさいとはなんだ!
それになぜ俺があの女のことなど話さねばならない!
- いいから話せ、夏侯惇!
- 曹操様!?
- 曹操殿は相変わらず関羽さんのこととなると本気ですね
- はは。本気すぎて寒気がするくらいだ
- 賈栩さーん。目が死んでますよー
- ……あの女は十三支だ!
確かに武については、認めざるを得ないところもあるが
あの女自体を認めているわけではない!
- じゃあ、嫌いなんですか?
- そういうわけでは……っ!
- じゃあ、好きなんですか?
- なっ!?
- ほぉ……
- いやぁ曹操様、殺気が出てますよ。はは
- あ、あんな女! 好きなわけあるか! あいつは十三支だぞ!
- でも武は認めてるんですよね?
- それは、そうだが……。
……あいつの戦うときに見せるあの目。
射るようなあの目は…………嫌いではない
- なるほど……
- 夏侯惇。曹操様から今、射るような目で見られているよ
- なっ! そ、曹操様!?
- 夏侯惇、ならびに張遼。
お前たちに少し話がある。こちらに来い……!
- !!
- わかりました
- 兄者ぁー!!
- あれー? なんだか空気が重くなりましたね
- 郭嘉、どうしてくれるんだい……?
- とりあえず物陰から見守りましょう!
主に夏侯惇さんの様子を
- やれやれ。今日も騒がしくなりそうだねぇ