2015年8月4日
十三支1メンバーで男気自慢!

CATEGORY|三国広報部
なぁ、趙雲! 今回は男気について話すんだってさ!
これって、オレにぴったりのお題だよな!
なるほど。
それで先ほどから『オレの時代到来!』と叫んでいたのか
おう! なんかさ、
自分の男気とか自慢できるところってのを話して、
姉貴に聞いてもらうんだと
つーわけで! ここでオレの男らしいところを
めちゃくちゃ語ってやるぜ!
ふん。
そんなもの、自ら主張するものではないだろう
よいではないか、夏侯惇。
関羽の耳にこの話が入るのであれば
一日中話すこともやぶさかでは……
ねぇ、曹操。『おとこぎ』ってなぁに?
おや、今日の劉備さんは前回とは違うのですね
? ぼく、なにか変?
いや……
その辺りの事情は関定さんや蘇双さんが詳しそうですが……
関定のヤツ、前回色々あったせいで動けなくなったらしくてさ。
蘇双が文句言いながら看病してたぜ?
蘇双は優しいからな
ふん、詳しくは知らないが、
簡単に根を上げるとは日頃の鍛錬が足りんな
って、夏侯淵!? なんでいるんだよ!
は? 曹操様と兄者がいれば、オレもいるに決まってる!
まぁ、良いではありませんか。
せっかくですから皆で仲良く話しましょう
うわああああ!
袁紹まで来た!
おい。いい加減、話を進めなくていいのか?
って、オマエ誰だよ!?
なっ! お、俺だよ! 俺、俺!
何が言いたい。
まさか適当な名を騙って我が軍の偵察でもするつもりか?
違うっての!
俺は騎馬民族、馬一族の嫡男、馬超だ!
ああ。あまり交流はなかったが、
たしか反董卓軍にいた武将だな
そういえば、戦場にいたような気も……
……すみません。私もよく覚えていません
ひどい扱いにもほどがある!
ふむ、これはうるさいな。総勢9名とは
でもぼく、みんなとたくさんお話しできてうれしいな。
おにいさん、よろしくね
ん? あ、ああ……
劉備って、こういう時の適応力が意外と高いんだよな。
オレ、尊敬するわ
ふむ、たしかにそうだな。
そこが劉備殿の素晴らしいところだ
えへへ。
ぼく、ほめられちゃった? うれしいな!
では、劉備さんは懐の深いところが
『男気』になるのでしょうか
懐が深い? そんな風には見えないけどな。
っていうか、劉備は全然男らしくないだろ
まあ、見た目から男らしさは感じられねぇな
そうでしょうか? 男らしい行いだけが
『男気』というわけでもないと思いますよ
何?
弱者が苦しんでいる時、己の損得を顧みず力を貸すような方を
『男気あふれる方』だとお呼びするのだと聞きました
? 弱者が……顧み、ず?
つまり、義侠心を持っていれば
男気溢れる方だということになりますね
ぎ、ぎきょう……?
ですので、劉備さんは十分男気に溢れているとも
言えるのではないでしょうか?
あ、ああ……
大丈夫か、夏侯淵!
目の焦点が合っていないぞ!
……夏侯淵には、もう少し頭を使う事を
覚えさせた方がよいかもしれぬな
も、申し訳ありません!
夏侯淵には後でしっかりと言っておきます!
まぁ良い。夏侯淵のよさは他にあるからな
曹操様……!
ふふっ、曹操たちってなかよしなんだね
ええ、お二人にとって良き君主なのでしょう。
僕も見習わないといけませんね
なるほど。曹操殿が慕われる理由は
人を見る目があるから、ということですか
曹操軍の規模がその証明かもしれないな
ってことは、曹操は君主たる器がちゃんと出来てるってことか
ふっ、当然だろう。
率いる兵がいる以上、その者たちへの配慮は常にしておくべきだ
部下の失態にも責任を取るくらいでなければ、
上に立つ資格などない
ふむ、そうか
曹操が普通に君主してる!
へぇ、それが本心ならご立派な考えだな
何を言う! 曹操様ならば当然のこと……
まあ、この魅力が伝われば
関羽もすぐに私のもとへと来るだろう……
え?
いや……ここで話しているよりも
今すぐあの娘に直接会う方が良いのではないか?
へ?
よし、すぐ探しに行くぞ!
夏侯惇、夏侯淵。出立の準備だ!
お、お待ちください、曹操様!
あー、アイツらはほっといて、先に進めようぜ
そうだな。奴らに付き合ってやる義理はねぇ。
人が減れば少しは静かになるだろ
じゃあ、張飛の男気について話してみるか?
おう、任せろ!
そう……あれは、照りつける太陽の日差しに
体が焼け焦げそうになった日のことだった……
ええ!? 張飛の体焼けちゃったの? 大丈夫?
いやいや。人の体はそう焼けねぇだろ
うむ。張飛の体は簡単に焼けるほど柔じゃない
ああ、そういえば以前、呂布様が焼死体について……
って、おいいい!!!
今オレ語ろうとしてたじゃん!?
なんで、みんなして違う話すんだよーーー!!!
す、すまない……! さあ、続きを話してくれ
もういい……
あれ、すねちゃったの……?
……大人気ないですね
張飛……お前の元気がないと劉備殿や関羽が悲しむぞ?
え……?
お前の明るさは皆に元気を与えてくれる。
それこそ太陽のように皆を照らしているのだろう。
俺にはできないことだから羨ましいよ
ちょう、うん……!
元気になられたようでなによりです。
それにしても、趙雲殿は周りをよく見ておられるのですね
そうか? 普通だと思うが……
ううん! 趙雲はすごくやさしいよ。
それって、みんなのことをよく見てるから
やさしくできるんだって関羽が言ってた!
ははっ、なるほど。皆に喜んでもらえているなら嬉しいよ
ふむ……他の軍の武将とは言え、
見習うべきところもあるということか
兄者! オレたちは曹操様だけを見習えばいいんだ!
そ、そうだな……
あれ、お前ら……
さっき曹操を追って行かなかったか?
ぐっ……
だ、だまれっ!
ふふっ、皆さん色々な面をお持ちなのですね。
聞いているだけでも楽しいです
張遼……オマエ、ある意味すごいよな
ねぇねぇ、張遼は『おとこぎ』っていうのはないの?
さぁ、どうでしょうか?
私に出来ることと言えば戦うことと家事くらいですが
だが、その技能も立派な長所だろう
それに、張遼は物腰が柔らかくて無闇に人を貶めたりしない。
そこも十分いい所だと思うぞ
そうですか。ありがとうございます
ふーん、お前ら結構面白いな
じゃあ、今度はおにいさんがおはなしする?
お、いいぜ!
男気って話なら俺だって負けちゃいねぇ
腕っ節の強さはもちろん、部下にだって慕われてる。
おまけに女にもモテるときちゃあ
この中での男気の高さは、俺が一番だろ!
ふん! 曹操様だって女にモテる!!
えー、曹操ってモテるのかよ?
当たり前だろ! 曹操様だぞ!
……夏侯淵。そのような瑣末なことで張り合うな
急に出てきたな……
曹操様! そうだぞ、夏侯淵。
そんなもの男気でも何でもない!
そうか? 女が惚れるってことは頼り甲斐があるんだろ?
なら、間違っちゃいねぇよ
いや、男気というものは己の武を極めるために
常に信念をもってひたすら鍛錬に励むことだろう
そして、民や国のために力を注ぎ
守っていくことこそが男のあるべき姿だ
! まさに男気とはそれだ!
オレも兄者と同じように精進を重ねなければ!
そ、そうか……ならば、帰って鍛練だな
ああ!
……ふん、先ほどから黙って聞いていれば
随分と程度の低い話をしていますね
……何?
だってそうでしょう? 今まで話に出てきたものが
人の長所になりえるとは思えません
だったら、お前の男気ってヤツは何なんだ?
自信があるなら言ってみろよ
いいでしょう……
せいぜい僕の完璧さにひれ伏せばいいのです
? なんだかさっきと雰囲気がちがうね
あ! まさか遂に本性を現しやがったか?
僕は学問も立派に修め、知識も膨大。
武芸はあまり得意ではありませんが
それを差し引いても十分な能力を備えています
そして、一番の魅力といえば!
そう! 家柄です!
ほう……
うわー、コイツまじで嫌なヤツだな!
ふっ、なんとでも言いなさい!
卑しい十三支の戯言など取るに足らないこと!
そもそも、高貴な生まれの僕に
お前たちが太刀打ちできるはずないでしょう?
待て、袁紹!
それ以上、皆を貶めるようなら俺が許さない
ああ、俺も今のは聞き捨てならなかったぜ!
ふっ、家柄だけで優劣が決するとは
浅はかな考えを持っているようだ
……なんです? 寄ってたかって。
本来ならば十三支など、この僕と
会話をすることすら許されないのですよ?
まぁ、あの関羽とかいう女くらいなら
僕の傍に置いてもいいですが……
へぇ? 袁紹って、関羽のことが好きだったんだ?
っ!? お前は……!
わあああああ!
この劉備ってヤバくね!?
僕から関羽を取るなんて許さないよ。
猫族のことだって、ひどい言い様だったし……
これは、誰が一番偉いのか
その身にちゃんと教えてあげないといけないよね
!? な、なんですかこの悪寒は!
ぼ、僕はもう失礼します!
何言ってるの? 逃がさないよ!
あ、劉備待てって!
おい、趙雲! 一緒に止めるぞ!
ああ!
曹操様、我々は如何いたしますか?
ふむ、これを好機とし、袁紹にひと泡吹かせてやるか
ならば、お任せください!
このオレが誰よりも先に袁紹を討ち取ってみせます!
うおりゃああああああああ!
待て、夏侯淵! 俺も行く!
……ああ、皆さん行ってしまわれましたね
ずっと騒がしかったが……こんなんでよかったのか?
いつものことですから問題ないでしょう。
遅くなりましたが、お茶でもお出ししましょうか?
あの様子では、方がつくのに時間がかかりそうですから
……じゃあ一つ頼むか