レイン
「灯りを点けているとはいえ、薄暗いからな。
足元には気を付けろ」
愛日梨
「うん……」
ジャック
「レイン様、スノウ様!」
先頭でランプの灯りを掲げるジャックの
緊迫した声が響いた。
スノウ
「どうしてこんな所に子供が?」
ルナ
「ねぇ、まさか……
死んじゃってたりしないわよね?」
レインは少年に近付くと、
口元に耳を寄せ、呼吸を確認する。
レイン
「いや、息はしている。
それに、脈もあるから大丈夫だ」
愛日梨
「よかった……」
スノウ
「多少気になることはありますが、
この少年をこのままにはしておけません。
一旦戻って、医師に診せましょう」
レイン
「ああ。ここは後でもう一度調べよう」
スノウ
「そうですね。隊長、私が灯りを持ちますから、
この少年を医療室まで運んでもらえますか?」
ジャック
「は、はい!」